悩み・気づき
2026.10.29

女性のキャリア満足度は、子どもがいない層が5.09、1人の層が5.01と大きな差はありませんでした。
ところが子ども2人の層では4.21に下がり、子どもがいない層より約16%低い数値になっています。
ナレソメ総研は、仕事と家庭を両立する負荷が、キャリア満足度の低下に関係している可能性があるとしています。
子どもが1人のうちは何とか回せていた仕事と家庭の両立が、2人になると時間的にも体力的にも難しくなると感じる方も多いのではないでしょうか。

一方で、女性の幸福度は、子どもがいない層が6.21、1人の層が6.34、2人の層が6.26と、ほぼ変わりませんでした。
夫婦関係やキャリアへの満足度が下がっても、自分自身の幸せの感じ方は大きく下がらなかったのです。
ナレソメ総研は、親としての役割や子どもとの関わりから得られる充実感が、幸福度を支えている可能性があるとしています。
心理学では、次の世代を育てることへの関心や貢献を「ジェネラティビティ」と呼び、年齢を重ねると、自分を満たすことよりも次の世代を育てることに価値を感じる気持ちが高まるとされています。
「毎日バタバタで夫婦の会話も減ったけれど、子どもの寝顔を見ると幸せ」という感覚が、数字にも表れているのかもしれません。

恋愛心理学者の山崎敬太さんは、子育て期は親の日常の負担が大きくなりやすい時期だとしています。
そのうえで、夫婦2人から家族への変化を見据えて、夫婦ですり合わせを進めておくことが、新しいステージでの幸せを大きくする方法になるとコメントしています。
すり合わせといっても、大きな話し合いでなくてかまいません。
たとえば、次のようなことから話してみるのがおすすめです。
・平日の朝と夜、家事・育児のどこを誰が担っているかを書き出して見える化する。
・2人目を考えている場合は、育休や時短勤務をどちらがどれくらい取るかを先に話しておく。
・自分の仕事で「これだけは続けたい」ことをお互いに伝え合う。
・月に一度は、子どもが寝たあとに夫婦だけで話す時間をつくる。
編集部なら、まずは1週間分の家事・育児を夫婦それぞれ書き出して見比べるところから始めたいと思います。
お互いが「自分のほうが多くやっている」と思っていた部分が見えるだけでも、話し合いのきっかけになりそうです。
ナレソメ総研の「結婚生活に関する調査2026」では、子ども2人の層で夫婦関係・家庭生活の満足度が最も低く、女性の家事・育児の負担は6.91、キャリア満足度は4.21になりました。
それでも女性の幸福度は子どもの数でほぼ変わらず、満足度と幸福度は必ずしも同じ動きをしないことがわかりました。
忙しい時期だからこそ、負担の分け方やお互いの仕事への思いを、夫婦で少しずつすり合わせてみてください。
<情報元・参考文献>
1.株式会社ナレソメ「子ども2人の既婚男女、夫婦関係の満足度が最低水準に。一方で女性の幸福度は下がらず【ナレソメ総研調査】」PR TIMES、2026年10月22日
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000042.000154626.html
2.ナレソメ総研「既婚者対象:結婚生活に関する調査2026」株式会社ナレソメ公式サイト
https://naresome.co.jp/note/parenting-struggles-and-happiness/