新年度が始まり、慌ただしく過ぎていく4月。
仕事や家庭、環境の変化に、心も体も緊張気味。
ひと段落する5月は、ホッとする反面、急に気持ちが沈んだり、やる気が出なかったり……
いわゆる“5月病”のような不調を感じる方も多いといいます。
そんなときにおすすめなのが、タイの伝統療法「ハーブボール」。
蒸したハーブボールの温かさと植物の香りが、張りつめていた心と体を優しくゆるめてほぐしてくれます。
婦人科の看護師として多くの女性に向き合ってきた高橋かおりさんは「頑張る女性にこそ、この癒しを届けたい」という想いから、ハーブボールの魅力を伝える活動を続けています。
そんな現役看護師の高橋さんに、ハーブボールの魅力と、自宅で簡単にできるハーブボールの作り方をお聞きしました。
「ハーブボール」って知っていますか?
ハーブボールは、インドやタイに古くから伝わる伝統療法のひとつ。
複数のハーブを体質や体調に合わせてブレンドし、布で包んだボールを蒸して身体に当てて使います。
「ふかふかで、まるで肉まんみたいでしょ(笑)」そう語る高橋さん。
温かく、香り豊かなハーブボールを身体に当てることで、心と体がじんわりほどけていくのだそう。
高橋さんが看護師としてつとめる不妊治療クリニックでも、定期的にワークショップが開催され、参加者からは「癒された」「また参加したい」ととても好評なんだとか。
本場タイで得た学びと気づき
高橋さんは、バンコクの総合病院で自ら施術を受けたり、チェンライのオーガニック農園を訪れたりと、本場タイにも積極的に訪れています。
マッサージスクールでは、生のハーブをふんだんに使ったハーブボールづくりを体験。タイならでは自然との向き合い方に、癒しとインスピレーションを受けたといいます。
“マイペンライ”という生き方
タイの人々の温かく明るい雰囲気。その源にあるのが、タイ語で「気にしないで」「大丈夫」「なんとかなるよ」といった意味を持つ“マイペンライ”という言葉。
「真面目でがんばり屋さんが多い日本人にとって、すごく大切な考え方だと感じました。少し肩の力を抜いて、自分を許す大切さを教えてくれる。」(高橋さん)
「ちゃんとしなくても、大丈夫」
“ちゃんとしなきゃ”に縛られてしまうと、心も体もどんどん固まってしまいます。けれど、私たちは本来もっと自由で、しなやかでいい。
ハーブの香り、そして“マイペンライ”の精神——
“わたしらしく”いられる時間を、毎日の中に少しずつ増やしていきたいですね。